ここでは有名食器の歴史や特徴をおつえいたします。ちょっとした知識となりますので、引き出物を買うときや贈答品としていただいたときなど話の種になると思います。
ル・クルーゼLE CREUSET
ル・クルーゼはフランスの歴史ある鋳物工場、クーザンス社を買収することで技術力や生産性が高まりました。
1958年にはアメリカのインダストリアルデザイナー、レイモンド・ローウィのデザインによる流線型のお鍋「コケル」を発表。
1972年にはイタリアの著名デザイナー、エンゾ・マリのデザインによる、シェイプされた取っ手が特徴的な「ママ」を発売。さらにはアウトドアやウィンタースポーツの流行に合わせて「フォンデュ」を製品ラインに加えるなど、常に新しい技術やデザインを取り入れることにより、ルクルーゼブランドを確立しました。
マイセンMeissen
ヨーロッパで初めて磁器製造に成功したブランドがマイセンです。ヨーロッパの王侯貴族の憧れのブランドとし流行し今日に至ります。歴史と格式を備えたブランドです
ヘレンドHEREND
ヘレンドは1826年、ハンガリーの西の端、オーストリアとの国境近くに誕生しました。
当時のハンガリーはハプスブルク家の統治下にあり、ヘレンドもウィーンの宮廷サロンでその技術に磨きをかけていきます。繊細な手描きの技法で作り出される美しい器は、皇帝フランツ・ヨゼフやエリザベート妃をはじめ、多くの王侯貴族に愛され、ヘレンドの名を広めていきました。現代にあっても「あつらえの器」としての誇りを失わず、秘伝の技術を伝承し続けています。
セーブルsevers
ヨーロッパ最高級の磁器として、マイセンと並び称されるフランスの国立窯。ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール夫人が王 宇御用達たったヴァンセンヌ窯をセーブルに移設。
ロイヤルコペンハーゲンRoyal Copenhagen
デンマークの陶磁器メーカー。正式名称は「ロイヤル・コペンハーゲン陶磁器工房」。絵付けはすべて手描きで、製品の裏側にはロイヤルコペンハーゲンのマークと、アーティストのサイン、シェーブナンパーが入れられている。
ロイヤルクランダービーRoyal Crown Derby
イギリス洋食器ブランド ロイヤルクラウンダービーは、英国王室よりロイヤルと クラウンの両方の称号を賜わった唯一の陶磁器ブランドです。動物をモチーフにした人気のペーパーウェイトや、ロイヤルアントワネットなどのテーブルウェアも充実しています。
リチャードジノリRichard Ginori
1735年、鉱物学に詳しかったカルロ・ジノリ侯爵は、ドイツのマイセンの窯に匹敵するものをイタリアにも作りたいと思い、自ら土や発色の研究をし、フィレンツェに近い自領ドッチァに窯を創設しました。
ウェッジウッドWEDGWOOD
ウェッジウッド(Wedgwood & Corporation Limited)はイギリスの陶磁器メーカー。ジョサイア・ウェッジウッドによって1759年に設立された。 ロイヤルドルトン社と並ぶ世界最大級の陶磁器メーカー。
アラビアARABIA
芸術性を保ちながらも、使い勝手に配慮した実用的な陶器を発表し続けています。シンプルなものから華やかなものまで、オリジナリティー豊かな製品を幅広く揃えているのもアラビア社ならではの特徴です。
ロイヤルドルトンROYAL DOULTON
ロイヤルドルトンは1815年にジョン・ドルトンによって設立されました。その後、2代目のヘンリー・ドルトンが飛躍的に事業を拡大し、陶磁器業界で初となる「ナイト」の称号を与えられ、1901年にはエドワード7世から王室御用達の栄誉を受け、「ロイヤル」を冠することを許されました。
「ロイヤルドルトン」は、ロンドンの都会的な文化や折衷的なスタイルを独創的なデザインで表現しています。ライフスタイルに合う、現代的でスタイリッシュなシリーズが揃っています。
ロイヤルウースターRoyal Worcester
ロイヤルウースターは 1751 年、英国・ウースターに創業されました。最初の工場は、
地元の実業家たちによってセヴァーン川のほとりに建てられました。1750 年ごろ、医師の John Wallと、
薬剤師であった William Davis がウースターのブロードストリートにあった、Davis のお店でいくつかの実験を行ったといわれています。
エルメスHERMES
今や多くの百貨店に食器専門店として入るエルメスの傘下にはクリスタルのサン・ルイや銀食器のピュイフォルカといった、いずれもフランスの名工が名を連ねており、エルメスブティックの一角をエレガンスに飾っています。
他の工房のような深い歴史は無いようで、磁器についてはフランスの別会社への委託によるものであるのでエルメスの鞄やスカーフなどのデザインが好きと感じるかたは若干違和感を感じるかもしれません。
スポートSPODE
ファインボーンチャイナの完成と銅版転写による下絵付け技法において、英国陶磁器界に大変な功績を残した名窯 スポード社(SPODE)。1806年、ジョージⅣ世より英国王室御用達の栄誉を得ました。1816年には、銅版転写技術の集大成と呼ばれる、古代ローマをモチーフとしたブルーイタリアンシリーズを発表し、約200年経た現在まで変わらず愛され続ける永遠のベストセラーとなっています。その伝統は、英国ポートメリオン社(Portmeirion)傘下となった今も引き継がれています。
大蔵陶園
大蔵陶園は横浜市戸塚区に本社を置く日本の陶磁器メーカーです。親会社のノリタケカンパニーリミテドらとともに森村グループの一員でもあり
日本で従来からあった伝統的な呉須の染付や、ヨーロッパから取り入れた各種技法を用いて、食卓で使うというより鑑賞用を目的として作られております。
ミントン MINTON
銅版転写の彫刻師だったトーマス・ミントンによって1793年に創業されました。2代目のハーバート・ミントンによって生産性・芸術性を高め、大きく飛躍します。ミントンは豪華に金彩を施した食器を数々生み出し、世界で最も美しいボーンチャイナと呼ばれ、1840年ヴィクトリア女王より賞賛される。1856年から王室御用達となる。
ロイヤルアルバートROYAL ALBERT
英国ビクトリア女王に愛された「ROYAL ALBERT ロイヤルアルバート」の公式サイト。「オールド カントリー ローズ」やミランダ・カーとのコラボレーションシリーズをはじめ、美しい花柄のテーブルウェアが揃っています。贈り物にも最適。
ローゼンタールRosenthal
1879年、フィリップ・ローゼンタールがドイツ南部バイエルン州のエアカースロイト城に絵付け工房を開いたのがローゼンタールの始まりです。1891年良質の陶土を求め、ドイツ磁器生産の中心地ゼルプに工場を設立し、歴史と伝統に支えられたマイスターの技と近代的な生産設備により、瞬く間にヨーロッパを代表する磁器メーカーへと成長しました。
リヤドロLladro
リヤドロ 天使・妖精・ファンタジー リヤドロは、スペインを代表する高級陶器人形のブランドです。
ゲーベルGoebel
ゲーベル. 1871年に創業したドイツの高級陶磁器人形メーカー。フンメル人形が有名で、世界中に愛好家がいます。フンメル人形は現在生産中止になっているので今後は入手困難になることが予想されます。
ドレスデンDresden Porcelain
1708年、ヨハン フリードリッヒ ベトガー(Johann Friedrich Bottger)がヨーロッパで初めて磁器を発明して以来ドレスデンは磁器の街として栄えました。
一般にドイツの磁器はマイセン、KPM、そしてドレスデンと地区別されますがイギリスのコレクターの間では19世紀のロマンチシズム(ロマン主義)の影響を受けたデザインの磁器をマイセンを含んでドレスデンと呼ぶこともあります。19世紀、マイセンで作られた白磁器が25km離れたドレスデンで絵付け、販売されたことから境界線が交互したのがその理由だと思われます。
バカラBaccarat
バカラは、1764年フランス東部ロレーヌ地方のバカラ村に、ルイ十五世の認可のもと創設されました。 完璧なまでの質の高さ、そして時代の美を形にする高い創造性が評価され、パリ万国博覧会でグランプリを受賞したことを契機に多くの王侯貴族に愛用される。
イッタラiittala
ガラス吹き職人ピーター・マグナス・アブラハムによりガラスメーカーとして創業。フィンランドの大自然の中で生まれるガラス製品はきらめくような美しさを放ち今もその伝統と技術を継承するガラスメーカーとして高品質な製品。
ドームDaum Freres
19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したフランスのガラス工芸家。兄オーギュスト(Auguste Daum, 1853年 - 1909)年と弟アントナン(Antonin Daum, 1864年 - 1930年)の2人。ガラス工芸メーカーのオーナー一族として「ドーム兄弟」の呼称が定着しており、工房名にもDaum Freres を付していたので、本項でも「ドーム兄弟」と称することとする。
リーデルRIEDEL
260年以上の歴史を誇るワイングラスの名門ブランド、グラスの形状や大きさによって、ワインの印象(味)に変化があることを世界で初めて発見し、メーカーやワイン醸造家達と共にワークショップ(テイスティング)を重ね、ブドウ品種毎に美味しく感じるグラスを開発しているのがリーデル社の歴史やグラスの形状になりました。
ロブマイヤーLobmeyrL
1823年創業のオーストリアのガラス工芸メーカーで主にグラスや過敏・シャンデリアなどを製造し世界的に知られている有名ブランドです。
サンルイSaint-Louis
世界最古の格調高きクリスタルブランド。
ボダムBODUM
1944年創業、北欧デンマーク生まれのキッチンウェアブランド。 "シンプルで美しいデザインと機能性" 長年受け継がれるデザインポリシーに基づいた商品は、世界のデザイン賞を数多く受賞しています。
マイセン・クリスタルMeissener Bleikristall
ヨーロッパでマイセン窯が開かれたのは1710年のこと。時を同じくして磁器製作の研究を支えた科学者チルンハウスがザクセン地方でクリスタルガラスを生み出しました。現在のマイセンクリスタル社が設立。
ラリックRene Lalique
ルネ・ラリックの時代から芸術的なデザインと職人の匠の技に培われてきたワイングラス、シャンパングラスなどの食器(テーブルウエア)、アクセサリ、ジュエリーが人気。
ムラノvetro di Murano
イタリア・ベネチアにあるムラーノ島で、1000年もの昔から作られている伝統工芸品です。
スチューペン Steuben
1903年に設立されたアメリカのガラス器ブランド。優れた感性のデザイナーと熟練した職人によって、世界最高級の品質を誇るクリスタルガラスを制作し、歴代アメリカ大統領の公式贈呈品に用いられるなど高い信頼性と人気を誇っていました。
ボヘミアBohemian
産の木灰からとれたカリ(炭酸カリウム)を原料とする無色透明のカリガラス、17世紀に考案された彫り込み(エングレーヴィング、グラヴィール彫刻)がボヘミアガラスの特徴である。 銅製の回転盤による浮き彫り、研磨、カットに適したカリガラスによって、独特の特徴が確立されている。
ジョージ ジェンセンGeorg Jensen
100年以上の歴史を持つジョージ ジェンセンは、ホロウェア、ウォッチ、ジュエリー、そしてホームプロダクトまで、幅広い分野で卓越したクラフトマンシップとタイムレスな美しいデザインを受け継ぐライフスタイルプロダクトを展開しています。
マッピン&ウェッブMappin&Webb
イギリスの王室御用達の高級銀食器メーカー、マッピン&ウエッブ(Mappin & Webb)の純銀製バチュラーサイズティーポット。ハンドルとつまみはベークライトです。 アールデコ時代らしい、すっきりとしたモダンなデザインは、現代のライフスタイルにもぴったり。
クリストフルChristofle
シルバーウェアの代名詞として世界に名高いフランスのカトラリーメーカー「クリストフル社」。 フランス王ルイ・フィリップから王室御用達の認定を受けて以来、名だたる著名人に愛用されるなど、世界が認める銀製品ブランド。
銀座・和光
誕生花をモチーフにしたスプーン、フォーク、楊枝の「誕生花シリーズ」が長くご好評をいただいています。
いずれも日常使いとして、また引出物としても好適な品々です。
源右衛門
三右衛門の一つといわれている、日本はもちろんのこと世界でもその名を知られる源右衛門窯の和食器。
今右衛門
十二代は研究心深い陶工気質の肌で、近代色鍋島の復興に生涯を捧げた名工といえます。十代、十一代の教えの中で、御用赤絵屋の家門を継承し、昭和15年には、商工省の技術保存の指定を受けています。特に肥前古陶磁の時代考証や鑑査に当たっては、鋭い鑑識眼の持ち主でもありました。
また、昭和46年には色鍋島技術保存会の代表として、国の重要無形文化財の総合指定を受けました。
柿右衛門
初代は乳白色(濁手)の地肌に赤色系の上絵を焼き付けるという柿右衛門様式(後述)と呼ばれる磁器の作風を確立し、その作品はヨーロッパなどにも輸出されマイセン窯などでは模倣品も作られた。
九谷焼き
約350年続く九谷焼の歴史と、代表的な図柄を簡単にご説明いたします。 【古九谷】. 古九谷. 九谷焼は明暦元年頃(1655年頃)石川県山中町九谷の地で良質の陶土が発見されたのを機に、大聖寺藩初代藩主前田利治が家臣・後藤才次郎に命じてつくられた。
大倉陶園
横浜市戸塚区に本社を置く日本の陶磁器メーカーである。親会社のノリタケカンパニー…しかし硬質磁器の高級洋食器の製造は困難であり、製品を出荷したのは大倉孫兵衛の死後の1922年。1924年に三越と取引を開始して市販を始め、流通されるようになりました。
深川製磁
佐賀県有田町にある日本の陶磁器メーカー。1894年(明治27年)に同じ有田町にある香蘭社の深川栄左ヱ門の次男忠次により設立されました。
有田焼の老舗 香蘭社
有田焼の香蘭社は、創業325年。世界各国で数多くの名誉金牌を受賞した有田焼の美術工芸品、食器はもちろん、骨壷や万華鏡など多彩な商品の製造販売をしています。
太郎右衛門
400年近い伝統を誇る唐津焼の窯元、中里太郎右衛門(中里太郎右衛門は、1615年(元和元年)に唐津藩の御用窯となって以来、400年近い歴史を持つ唐津焼の家元です。現在は、14代目。
輪島塗
今から、600年ほど前に、輪島の重蓮寺に紀州根来寺の僧が来て膳や椀を作ったのが始まりとされています。
330年ほど前に輪島の地の粉が発見されたといわれており、これは、付近の小峰山から出る粘土を焼いて作ったもので、輪島塗の下地に用いられ、輪島塗が丈夫だといわれる大きな要素の一つとなっており、輪島塗の特徴ともなっています。